内視鏡よくある質問
・胃の痛みやお腹の痛みがあるときに当日に検査をすることは可能ですか?
・会社の検診でピロリ菌がいると言われました。どうすれば良いですか?
・会社の検診で便潜血陽性と言われました。どうすれば良いですか?
Q.内視鏡検査は予約制ですか?
A.原則予約制となっております。
胃内視鏡検査はお電話又は当院メインホームページよりご予約下さい。
大腸内視鏡検査はお電話にて検査のご予約いただき、検査の日程に合わせて事前の診察にお越しください。その際に下剤のお渡し等させていただきます。
症状が重く緊急で検査ご希望の方は、外来診療・予約検査の混雑状況によっては、受診した当日に内視鏡検査を行うことも可能です。その際は午前中(10時ころまで)にお越しいただいた方に限ります。お気軽にご相談ください。
Q.クレジットカードは使えますか?
A. 使用できます。
ただし保険診療の方は診療費が10,000円以上のときとさせていただいております。
PayPayも導入しています。PayPayは金額条件なくご利用いただいております。
Q.症状がなくても内視鏡検査は可能ですか?
A. 内視鏡検査自体は可能です。
ただし症状がないと保険診療の適応外になりますので、保険を使わず自費での検査になります。
症状はないが何年か前に大腸ポリープを切除していて経過観察目的での検査は保険の適応です。
気になることあればお気軽にご相談ください。
Q.健康保険は使えますか?
A. 何かしらの症状がある方や、健康診断や人間ドックの二次検査の方は皆様、健康保険の対象です。
内視鏡検査の前日はどのようなことを気を付ければ良いですか?
A. 基本的には普段通りの生活で大丈夫です。
お食事のみ気を付けてください。
胃カメラ受診の方…夕食を21時までにお召し上がりください。それ以降は食事は摂らず、水分(お水・お茶・スポーツドリンクのみ)摂取可能です。
大腸カメラの方…3食ともに量は控えめで消化に良いものをお召し上がりください。
夕食を21時までにお召し上がりください。それ以降は食事は摂らず、水分(お水・お茶・スポーツドリンクのみ)摂取可能です。
就寝前に事前診察時にお渡しした、プルゼニド錠を2錠内服してください。
内視鏡検査の検査時間はどのくらいですか?
A. 鎮静剤(検査中眠くなる薬剤)を使用するかでお時間が変わります。
使用する方は
検査終了後、1時間前後お休みいただき自然と目が覚めてから結果の診察となります。
目覚めるのは、個人差がありますので長い方だと2時間ほどかかることもあります。
胃カメラの検査時間…内視鏡を挿入している時間は5分~10分前後です。
大腸カメラの検査時間…半日かかる検査です。
午前中から下剤を内服し腸管を洗浄した後に内視鏡検査になります。
下剤内服に2時間前後、洗浄に3時間前後かかります。
内視鏡を挿入している時間は15分~30分前後です。
腸の長さ、ポリープが見つかった際の手術時間によってはお時間前後することがあります。
内視鏡検査後はどんなことに気を付ければ良いですか?
A. 鎮静剤(検査中眠くなる薬剤)を使用した方は、お車・バイク・自転車の運転が禁止です。
胃カメラの方…喉の麻酔が取れましたら、食事を摂っていただいて構いません。朝から絶食しているので、まずは消化に良いもをお召し上がりください。
その後は普段通りの生活で大丈夫です。
大腸カメラの方…腹部の張りが治まりましたら、朝から絶食しているので、まずは消化に良いもをお召し上がりください。
その後は普段通りの生活で大丈夫です。
大腸ポリープを切除した方…医師から指示の期間(3~7日間)は、出血の原因になるので激しい運動や飲酒、遠出などは控えていただきます。
食事についても、刺激物は避けていただくようにお願いします。
検査当日後の食事については、消化に良いものをお召し上がりください。
その後は日常生活に戻っていただいて問題ございません。腹圧がかかる行動は出血の原因になるので控えてください。
胃の痛みやお腹の痛みがあるときに当日に内視鏡検査をすることは可能ですか?
A. 可能です。
外来診療・予約検査の混雑状況によっては、行えないこともありますので、まずはお電話にてご相談ください。
内視鏡検査は絶食の状態に限りますので、ご希望の方は絶食状態で10時ころまでにご来院いただきます。
内視鏡検査が不安です。眠った状態で検査は可能ですか?
A. 可能です。
点滴から鎮静剤を入れさせていただき、眠った状態での検査になります。
効果は個人差がありますのでご了承ください。
鎮静剤を使用した方は、検査後お車・バイク・自転車の運転類が禁止です。
また、検査後自然と目が覚めるまでお休みいただいてから最後医師の診察となります。
目が覚めるのは個人差があり、1時間~2時間前後お休みいただきます。
鎮静剤のメリット、デメリットを教えてください。
A. メリット…意識がぼんやりした状態になる、検査の不安やストレスが和らぐ、検査による苦痛や不快感が和らぐ、検査が繰り返し受けやすくなる
デメリット…意識がなくなることがある、血圧が下がることがある、呼吸が弱くなることがある、検査後しばらく休む必要がある、検査当日の運転類を控える必要がある
消化器内視鏡学会のサイトから抜粋しました。
胃カメラは鼻からと口からどちらからが楽ですか?
A. 鼻からの検査が楽です。口からの検査に比べて嘔吐感が少ないです。
ただし個人差があります。鼻の奥が狭いと痛みを伴うことや出血すること、挿入が困難なこともございます。
一度鼻から検査をさせていただいても、通らないとお口から検査をする場合もございます。
上記のことがあるので鎮静剤を使用するのであれば、口からの検査をお勧めしています。
胃のポリープは切除したほうが良いですか?
A.ポリープの種類によっては切除が必要なものがあります。
胃のポリープはいくつか種類があります。ポリープの多くは胃底腺ポリープや過形成ポリープといった治療を必要としないことが多い良性のポリープです。
頻度は低いのですが治療が必要になるポリープとして「腺腫」や「早期がん」によるポリープがあります。
初めてポリープを指摘されたときは、種類の確認を行うため、生検(組織を一部採取し、顕微鏡で細胞を確認する)による病理検査を行います。
胃カメラはどのくらいのペースで受けたほうが良いですか?
A.ピロリ菌がいる方(いた方)は年に1回の検査をお勧めします。
ピロリ菌を持つ全員に胃がんが発生するわけではありません。しかし、ピロリ菌の感染者は胃がんのリスクが約5倍に高まることが分かっています。除菌治療後も胃がんになる可能性があります。
ピロリ菌がいない方も1~2年に1回は定期検査を行いましょう。
胃に症状があれば我慢せずに医師に相談しましょう。
会社の検診でピロリ菌がいると言われました。どうすれば良いですか?
A.ピロリ菌の除菌治療を行います。消化器内科を受診しましょう。
ピロリ菌の除菌治療の条件として、胃カメラをしないと保険が適応されません。会社でピロリ菌の検査を血液検査で行ったのであれば、医療機関で胃カメラを受診し胃がんの有無を確認した後にピロリ菌の除菌治療が始まります。
胃カメラを行いピロリ菌がいると診断されたのであれば、そのまま除菌治療が開始できます。
ピロリ菌の除菌治療はどんなことをするのですか?
A.薬を内服するのみです。
ピロリ菌の除菌治療は一般的に3種類の薬剤(抗生物質2種と胃酸分泌抑制剤1種)を朝・夕食後の1日2回、1週間服用して頂きます。これによって約80%、除菌が成功します。
ただし、喫煙者の方や飲酒をされる方は成功率が低くなります。
除菌が失敗してしまった場合は薬の種類を変更し、再度1週間除菌薬を内服します。
保険が適応されるのは二次除菌までになります。
除菌の判定は、尿素呼気試験(診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断)にて検査を行います。
ピロリ菌を除菌した後にまた感染することはありますか?
A.ほとんどありません。
一度除菌に成功した方が再度感染することはほとんどなく約3%程と言われています。
会社の検診で便潜血陽性と言われました。どうすれば良いですか?
A.精密検査として大腸内視鏡検査をお勧めします。
便潜血検査は便に血液が混じっていないかを調べる検査です。(大腸がん検査ともいわれています。)
お尻が切れて(いわゆる痔核で)陽性になる場合やストレスにより血液が混じってしまう場合にも陽性になります。
一番怖いのは大腸内に出血があったり、大腸がんがあったりすることです。
なので便潜血陽性と言われた方は、自覚症状で痔があっても検査を受診することをお勧めします。
下剤はどんな味がしますか?
A.スポーツドリンクのような味です。
内服する下剤にもよりますが、当院で使用しているものは粉を水に溶かして出来た液体の下剤を主に使用しています。種類は下記記載のものになります。
(下剤は普段の排便状況により判断し医師が決定します)
モビプレップ…梅ジュース+スポーツドリンク(甘じょっぱい)
マグコロールP…スポーツドリンク(甘め)
下剤はどこで内服するのでしょうか?
A.ご自宅or院内(2部屋個室の準備があります)で内服していただきます。
大腸カメラはどのくらいのペースで受ければよいですか?
A.ポリープを切除した方は、1年後に経過観察として大腸カメラを受けましょう。
その後ポリープを認めなくなるまで検査を行い、ポリープがない年があれば次回は1~2年後に検査を受けましょう。
腹痛や血便などの症状があれば、定期検査の時期を待たずに検査を行いましょう。
40歳以上の方で一度も検査されていない方は一度ご受診をお勧めします。
大腸ポリープがあると言われました。とってもらえますか?
A.切除可能です。
大腸内視鏡検査を施行している最中にポリープを認めましたらその場で切除が可能です。その場合日帰り手術になりますので民間の医療保険で手術給付金の請求が可能です。切除したポリープは病理組織検査に提出し、良性か悪性の確認を行います。
※ポリープの大きさによっては施行できないことも稀にございます。その場合は入院施設を伴う病院をご紹介させていただきます。
下血・血便が続いています。どんな病気が考えられますか?
A.急性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がん、大腸ポリープ、虚血性腸炎潰瘍性大腸炎、細菌性腸炎、大腸憩室出血、クローン病など
食道や胃、十二指腸、小腸、大腸で出血した血液が、便に混じって出るものを「下血」といいます。食道、胃、十二指腸で出血すると、血液が排泄されるまで時間がかかるので、血液が黒っぽい色に変色し、タール状の便になります。急性胃炎や胃潰瘍などで出血がひどい場合には、下血と合わせて吐血が起こることがあります。また、上腹部の激痛を伴う場合には、胃に穴が開いてしまっている(穿孔)可能性もありますので、すぐに病院・診療所にかかる必要があります。
下痢が続いています。どんな病気が考えられますか?
A.過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、クローン病、食中毒、ウイルス感染など
腸の運動が過剰になり、消化物が腸を速く通過したり、食中毒などで腸粘膜からの分泌が増えたりすると、腸が水分を十分に吸収できなくなり、その結果、便が泥状や液状になり、下痢が起こります。
検査を行っても腸の粘膜に炎症や潰瘍などの目に見える異常は見つからないものの、腹痛や腹部不快感を伴う下痢や便秘をくり返す「過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)」という病気があります。